2009年3月19日木曜日

奇跡のリンゴ

『奇跡のリンゴ』
無農薬のリンゴを作った木村秋則さんの記録。
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でとりあげられ、話題が殺到し、書籍化されたドキュメンタリー。

この本を読んで、感動しない人はいない。そう言い切れる。

無農薬のたった1個のリンゴをつくるために、 9年もの月日をかけた。
「無農薬のリンゴ」にすべてをかけた。

「頭がおかしい」と周りの農家からバカにされ、家族にも迷惑をかけながらも『夢』にすべてをかけた人生。

無農薬リンゴの栽培を貫き通した理由を「意地」だと木村さんは言っている。
毎日、夜中一人ダンボールの上に座って考え込む。そんな日々が続いたという。

なによりも、無農薬のリンゴが
「いつできるか」も「本当にできるか」も保障はない。前例などない。


クライマックスの
一本のロープを持って死ぬために山に登る…というシーンは読んでるのも辛い。

でも、そこで木村さんは、ついに解答を見つける。
(それはここには書きませんね。)


この本ほんとに読みやすいし、想像しやすいし、なにより心に残るフレーズがたくさんあるんですよ。

自然の中に孤立している命はないのだと思った。
全ての命が、他の命と関わり合い、支え合って生きていた。

リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。
周りの自然の中で、生かされている生き物なわけだ。
人間もそうなんだよ。人間はそのことを忘れてしまって、自分独りで生きていると思っている。

さらに
自分にはもう何も出来ることはないと思っていたが、まるで嘘だった。
何も出来ないと思っていたのは、何も見ていなかったからだ。
目に見える部分ばかりに気をとられて、目に見えないものをみる努力を忘れていた。
とも。

そして木村さんは思う。
自然の中には、害虫も益虫もない。生きとし生けるもの命が絡み合って自然は成り立っている。
その自然全体とかかわって生きていこう と。

一冊の本の中に、
夢をあきらめないこと、自分の人生をひとつのことにかけること、
本当に大切にしなきゃいけないこと、そして人間と自然との共生についてなど
これでもかっていうほど学びがたくさんある。読んで後悔しないです。

木村秋則さんのリンゴを食べてみたいですね。


ちなみにですが、
この本の発行者は三城徹氏。そして幻冬舎。
清原和博の「男道」も発行者が三城徹で幻冬舎出版。

商品画像:男道

「男道」は清原が一文字も書いてないって噂があるから、文章のうまさといい
もしかしたら著者(石川拓治氏)が同じかもしれませんねー。

文責 平野

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