2009年3月20日金曜日

学問のすすめ

『学問のすすめ 福沢諭吉著』
昨日の夜何気なく本棚を眺めていたら、たまたまこの本を発見。寛さんが年始、この本を勧めていて、ブックオフのセールで3年前くらいに買ってたこの本を読もう読もうと思っていたんです。

と、改めて読んでみるとおもしろい。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と始まる。
この言葉いいですよね。

このフレーズぐらいは知ってるけど、中身はよく知らない。
恥ずかしい話だが、そもそも福沢諭吉がどんな思想を持っていたかは知らなかった。

この本は、徹底的な自己啓発本。
後書きにも、「当時の人々(明治5年に初版)の向上心を燃やす本」と書かれている。

今で言う、勝間和代のブームの起爆剤となった「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」のような本なのかもしれない。
無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法(ディスカヴァー・トゥエンティワン)


福沢諭吉の考え方を一言でまとめると

『日本をよりよい社会にするために、勉強して貢献しろ』

成功するにあたって、家系や才能など関係ない。
ただ勉強することによって、貴賤貧富の差ができる。という言葉が印象的だが
その勉強の本当の目的は、「社会に役立つためだ」ということが一番言いたかったのではないか。

庭前の草を除くよりも天下を掃除せん

福沢諭吉の国を愛する思いが伝わる。
どう生きるか、どう死ぬか、外国との関わり方、法律、税金、怨望・・・などについて
福沢諭吉のロジックのワラントは常に同じである。思わずうならされてしまう。

では、グッとくる珠玉の言葉を紹介します。

昔から有能な人は心労を重ね世のために力を尽くしてきた。
文明という遺産は古人の徳による恩恵である。

いまの世に生まれ、国に報いる心を持つほどの人間なら、日本の将来に大きな不安や悩みなどを持つ必要はない。目的はただ一つ、国の平和を守ることのみである。
そのためには、人民一人一人が自分の行いを正し、学問に志し知識を広め、各自の立場に応じて才能と人格を磨くことが、何よりも大事である。

思わず背筋がピンとします。


見識を高める唯一の秘訣は、
より高い段階を目指し、決して自己満足しないこと。

商売のもっとも大切なことは、日々の帳簿を正しく記入し、定期的に在庫を点検し、商売上の損得をはっきりさせておくこと。

「生まれてからいままで、自分は何をしてきたか。これからどうすべきなのか」と自己点検。

人望とは、その人の才能と智恵の働きと、正直な心、つまり誠実さによって、徐々に得られる。

と実利主義とも言われた所以とも思える言葉や深い教訓も。

また、
一身に備わった自分の性格、実質的な実力を存分に発揮し、社会に貢献するための3条件として
1、「ことば」の効果的な使い方を学ぶ
2、顔かたちを明るくし、人と会ったとき、人から嫌われないようにする
3、旧友を忘れず、新しい友を求める
と。2、はうわべの飾りを捨て、見栄を去り率直であって、はじめて親愛の情が生まれると明記。
またまた相手にへこへこした態度をとるなとも喝を入れている。

ぼくが、個人的に好きなのは
一身の衣食住が確立すれば、それで満足するという人生なら、単に蟻と同様のことをしたにすぎないのであって、蟻以上のものではない
というところ。あまりにも強烈。

本を読まない人はサルである!ぐらい強烈だと思った。
本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫 な 36-1)
(この本も学問のすすめに負けず劣らず口調が手厳しい。)


私たち全員には社会を益する義務がある。


文責 平野

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